ソフトウェア開発を仕事にしてから2年目くらいだったと記憶しているのですが,(多分)富士ゼロックスさんがJStarをセールスに来たことがありました。かなり大きい(そして高価な)JStarを持ってきてデモをして,その後1週間ほど試用のために置いていったのを,ちょっと触って見た程度です。
当時,PC組み込みのMicrosoft Basic から MS-DOS への移行期だったと思いますので,JStarのユーザインターフェースは当時は画期的なものでした。
ここでSteve Jobsなみに,コンピュータの未来像を感じ取れたならすごかったんでしょうが,凡人の身としてはせいぜい,
・何だか安っぽい絵が並んでいて(アイコンを見慣れていなかった),
・漢字の表示が汚くて(多分,漢字フォントが粗かった),
・チカチカ見づらい画面で(反転表示に慣れていなかった),
・ファイル操作から何から,やたらと遅い!!
「とてもじゃないが,使えない」という感想を持つのが精一杯でした。
実際のところ,当時のハード性能から来る制限なのでしょうが,オフィスワークに使えそうなシステムではなかったと思います。
もっとも,ここで試してみたのは日本語版でしたから,フォント表示などが軽い英語版であれば,もう少し実用性があったのかも知れません。
その後 Digital Reserch の GEM(こんなのもあったなぁ…(--),このソフトのことも後で書いてみます)や初期のMacintoshなどを見る機会がありましたが,実際の仕事としてウィンドウシステムを使い始めたのは,この件から5年以上たった後のことでした。
この当時は漢字の扱いがネックになっていたこともあって,日本のコンピュータ技術は,ソフトウェア・ハードウェアともに数年遅れていたように思います。
JStarワークステーション (ワークステーションシリーズ)
